2023 年 12 月に行われたデモ大会の内容です。
コロナ禍で自宅で気軽に音楽鑑賞をしたいという需要が増えているので、今回は VR 動画と立体音響に注目しました。
VR オーディオを簡単に制作できる手法の一つとしてアンビソニックマイクがあります。これは 360 度音を収音することが可能なマイクのことです。
<スライド1:アンビソニックマイク>
VR オーディオについては単一指向性のマイクでも作成することが可能であることを知り、単一指向性のマイクの本数が 2 本の時と 6 本の時とアンビソニックマイクの時でどのような違いが出るのか比較するために動画を撮影して比較してみました。
<スライド2, 3:背景・目的>
提案手法としてはまずアンビソニックマイクを 1 本と単一指向性マイクを合計 8 本を使って同時に収音し、THATA で撮影した映像と重ねます。
収音した音声については以下のように各マイク、本数ごとにフォルダを分けました。
<フォルダ一覧>
・アンビソニックマイク 1 本
・単一指向性マイク 2 本
・単一指向性マイク 6 本
単一指向性マイクで集音した音声については Adobe Premiere Pro を使い、立体的に聞こえるように編集しました。
また、使用した機材については以下の通りです。
<スライド4, 5:提案手法・使用機材>
撮影した環境は以下のようにしました。
マイクの位置関係は上からアンビソニックマイク、単一指向性マイク(6 本 → 2 本)です。
<スライド6:環境>
撮影して編集した動画については youtube にアップロードしました。
URL はこちらです。
1. アンビソニックマイク H3-VR(Ambisonics)
2. 単一指向性マイク 2 本
3. 単一指向性マイク 6 本
<スライド7:動画>
最後に課題とまとめについてです。
まとめとしてはアンビソニックマイクであるH3-VRを使って収音したものが一番立体的に聞こえました。
また比較した主観としては、単一指向性マイクが6本ときのほうがわずかに2本の時よりも聞き心地がよかったです。
課題としては単一指向性マイクを6本で撮影した動画を編集するとき、映像に対して右側に当たるマイク 3 本が左側のおよそ 2 – 2.5 倍ほど音量が大きく音量バランスを調整するのにもっと良い塩梅にすることができたということが挙げられます。
<スライド8:課題、まとめ>
参考文献は以下の通りです。
<スライド9:参考文献>
コメントを残す